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クサコのお弁当

クサコのお弁当は、職場で一番大きい・・・らしい。

毎朝、私が作る。

最初は、私が昔使っていた弁当箱を持って行ったが、小さかった。

それで、大き目のタッパーに変えた。


本日のメニューは、

・塩鮭
・シュウマイ(小4個)
・肉じゃが(一昨日の残り)
・鍋物の残り野菜
・キャベツとニンジンのサラダ(昨日の残り)
・麦飯(1合弱)

残り物ばかりだけれど、ご飯の上に並べると、とてもにぎやかでおいしそう。


毎朝、朝御飯を食べ終わると、私は台所から完成したお弁当を持ってきて、食卓の上に置く。

クサコは、タッパーの半透明の蓋の上から、

「これは何だろう、あれはピーマンかなあ・・魚もあるみたい・・・」

などと、指で指しながらあれこれ予想するのが楽しみ。

それから、弁当を入れるバッグから、くしゃくしゃの弁当包みのハンカチを取り出し、

臭いをかぐ。

臭くなっていたら、洗濯の時期になったということだ。

クサコは、ハンカチを畳んで仕舞うという習慣がないから、いつもくしゃくしゃに丸まってるし、

会社で、テーブルの汚れも時には拭くらしいから、いつも、そうきれいというわけではない。

普段はあまり気にしていないようだったが、

今朝は、

「お義母さんからもらったハンカチ、出そうかなあ」と、何か考えている様子。

「どうしたの?」

「うん、このハンカチがくしゃくしゃで、会社で恥ずかしい・・」

それで、クサコは、二階に上がって、新しいハンカチを捜して、

ついでに、ユニホームのエプロン、帽子なども用意して降りてきた。

さて、改めて、弁当を包もうとすると、ハンカチがない。

ちょっと別の用事をしているうちに忘れてきてしまったらしい。

「ふん、まったくー!」

誰に怒ってるのか。

もう一度、二階に取りに行くのは面倒らしく、

結局、元の、くしゃくしゃのハンカチに弁当を包んで、

今日も出かけていった。


クサコが出かけてから、私は今日も走った。

薄曇。

昨日同様、少し体が軽いようだった。

テーマ : お弁当
ジャンル : 結婚・家庭生活

近所で蛍狩り

昨夜、夕食を終えて、向かいのTTさんがくれた枇杷を食べていると、

友人のNから電話があった。

今から蛍を見に行かないかというお誘い。

私は、自然の蛍を見たことがない。

クサコも行きたいというし、すぐにOKの返事をした。


いつも走る道の小さな川、その東側、畑の向うに、

低い山があるけれど、そこに蛍がいるという。


こんな近いところに蛍がいるなんて知らなかった。


10分ほどでNは車でやって来て、私とクサコを乗せて出発した。

すぐに山の麓の上り口から、農道のような細い道路に入り、

暗くて曲がりくねった道をしばらく進んだ。

と、思うと、もう着いていた。

路肩に蛍狩りに来た人の車が何台か駐車していた。


夕闇の中、鄙びた隠れ里のような集落がぼんやり見え、そのはずれに、

田んぼから水が落ちている流れがあって、そこに蛍がいるという。


最初は、わからなかった。

でも、人が指差しているあたりに目をやると、確かに光っている。

「あ、あそこにいる!」 

思わず声が出る。

ひとつ見つかると、あそこにも、ここにも、暗い梢や水辺の草陰に、点々と、

ほのかな光が蛍の居場所を教えてくれている。

「いるねえ!」 「いるねえ!」・・クサコも私も、急に楽しくなったみたいだった。

Nは、どんどん先のほうに歩いていった。

ちょっと歩くと、蛍が飛んでいるのが見えた。

ひとつ、ふたつ・・・

ほらあそこ・・あっちにも・・・

だんだん蛍の数が増えていくようだった。

蛍は乱れて、静かに光る糸を曳いていた。

クサコも静かに立って見ていた。


しばらくして、穴場があるから行って見ようとNが言うので、

また、車に乗り、ほんの少し奥まったところの、別の清流まで行ってみた。

ここにも蛍は遊んでいた。

私は、道傍の草で休んでいた蛍を手でそっと捕まえた。

クサコの手にのせてあげると、光ながら手の中をしばらく歩き回って、ふっと、飛んで行った。

 

山の上に、明るい月が出た。

急に蛍の光があせたようだったけれど、

月の光に洗われる山里の風情も、また面白かった。


1時間ほど遊び、帰りの車の中で、クサコは無口になってしまった。

車を降り、Nを見送ってから、

「どうしたの?」と聞くと、

「酔った」

15分しか乗らなかったのに・・

車には弱いクサコだな。



今日は薄曇。

いつものように走った。

昼前に買い物に出かけると、もう日差しはすっかり夏のものだった。

テーマ : **暮らしを楽しむ**
ジャンル : ライフ

田んぼと畑はどう違うの?

昨日来の雨は、朝まで残って、

クサコは少雨の中、走りに出て行った。

出かけてから、ちょっとひどくなったから、

風邪でも引かないだろうかとタオルを用意して待っていると、

あー気持ちよかった、と、さっぱりした顔で戻ってきた。


クサコの朝御飯には、いつも真ん丸いタマゴ焼きを載せてあげる。

ご飯の量もちょっと多め。味噌汁は具沢山。

大好きな、手作りニンニク味噌と、キュウリ・ニンジンの漬物をつまみながら、

今日もたくさん食べる。

食べながら、

「川沿いの道は、毎日走っても、面白いねえ・・・景色が毎日変わるみたい、
 ほら、お屋敷の前の田んぼの稲も、もう、こんなに大きくなってたよ・・」

と、両手を広げて見せた。

クサコも、観察して気がつくこともあるのだ、と、ちょっと自慢したいのだ。

「そんなに大きくなった???
 お屋敷の前は田んぼじゃないよ。
 あれは畑・・・トウモロコシが植わってるんだよ。
 トウモロコシ、大きくなったねえ・・」

「あ、そう」と、クサコは言って、この話はおしまい。

食べ終われば、早速トイレに駆け込み、たくさん出して、

さっぱりした顔で、

「たくさん出たねえ・・・また、お腹が空っぽになっちゃったみたい・・・」

と、言いながら着替えて出勤して行った。


私も、クサコが仕事に出てから、走ってきた。

昨日は完全休養だったせいか、身体が少し軽いようだった。

テーマ : 日々の暮らし
ジャンル : ライフ

今日は、せっかくのクサコの休日なのに、朝から雨が降っている。

ジョギングは出来ない。

朝御飯を食べて、今、わたしの隣で、本を朗読している。

「七百年の薔薇」という本。


昨日、映画を見た。

「看上去很美」、中国映画。
movie_gut28_48_0.jpg


全寮制の幼稚園を舞台にした物語で、主人公は4歳の男の子。

さすがに中国で、幼稚園でもなかなか厳しい。

集団訓練のような日常の中で、主人公の天真が失われて、

阻害され、ひとり孤独に取り残されていく・・・といったような物語。

「見たところ、とても美しい」という題名は、まさしく、その通り。

子供たちは無邪気で可愛いけれど、牢獄の中で、精神は萎縮させられていく・・

現代中国を諷した寓話だ。

イタリアとの合作だから出来た映画かもしれない。

とは言うものの、かわいらしい場面も多く、それなりに面白かった。

そういえば、子供の頃は、ひとりで服を着るのも大変だったなあ・・

などと、懐かしく思い出したりした。


中国語は面白いなあ・・と、つくづく感心したのは、以下の場面。

主人公がいたずらをしても謝らないので、先生は、他の園児たちに、

彼と口を利いてはいけないと命じる。

主人公は、つまらないし、

ふと、ひとりでいた女の子が、自分を見て笑ったような気がして、近づいて言う。

「どうして僕のこと笑ったの?」

「あなたのことなんか、笑ってないわ!」

彼女は立って、彼の横を通り過ぎるとき、吐き捨てるようにつぶやいた。

「犬を笑ったのよ!」


ちょっと驚いた。

日本に、こんなセリフを吐ける幼稚園児がいるだろうか?

しかし、おそらく中国人はこの場面を見ても不自然さを感じないのだろう。

中国には、豊かな”罵る文化”があるのだから。

幼稚園からこうして鍛えていけば、将来は有望だなあ。


私は、皮肉ではなくて、これは本当の意味での言語の豊かさだと思う。

おおっぴらに口に出来ない、しかし、密かに語られたり、

ここぞという時には、怒涛のように飛び出してくる、

上品とはいえない言葉の数々、

そんな、辞書には載せてもらえない語彙・語法が、言語の文化を深く支えているのではないだろうか。

そして、この言語の文化が、人間の精神の健全と自由を保障しているのだ。


翻って、日本の言語の状況はどうだろう?

惨憺たるものだ。

言語の使用に際しての、自主規制や言葉狩り。

内実の伴わない言葉の言い換え・・・

日本語はどんどん、つまらなく空疎になっていく。

最近は、近所の人との無駄話でも、使う言葉に気をつけなければならなくなってしまった。

「きちがい」「びっこ」「つんぼ」・・・

こんな言葉が普通に使えないなんて、変だ。

日本語がどんどんあいまいになって、変形し、死んでいく。

現代人で、喧嘩の時、上手に面白く相手を罵れる人なんて、まずいなくなってしまった。

日本人の精神も、言葉と共に萎え縮んでいく。


「看上去很美」・・「見たところ、とても美しい」・・・これは、日本のことだね。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

クサコの不注意力

不注意力というものもあるらしい。

 
職場のチーフが去る前日、チーフがくれたと言って、

クサコは小さなプレゼントを持って帰った。

開けてみると、ハンカチに靴下、短い手紙が入っていた。

クサコは、しばらく、その手紙を見ていたが、フンと鼻で笑って、

食卓の横の窓辺の造花の真ん中に挿した。

なんだか位牌のようになった。

「どうしてそんなことするの?」と聞くと、

「チーフを戒めにして、仕事、頑張る。
 ああいう人もいるから、負けてはいけない・・」

それから、ひとしきりチーフの人物評を展開し、最後に付け加えた。

「いつも悪い声で怒鳴るチーフ、悪い所たくさんあるけどね、
 でも、ただ単純で、あまり考えないだけ。
 考えてみれば、いろいろ教えてもらったし、感謝してる。
 それに、最近だんだん好きになってきたところだった・・」


クサコがチーフの手紙を挿した造花の隣に、

2日前からパイナップルがひとつ置いてある。
IMGP0076.jpg


形が面白いから、私が置いておいた。

クサコは何と思っているか、わからない。

手紙の件があった翌日、朝御飯を食べながら聞いてみた。

「クサコ、そのパイナップル、形が面白いでしょう?」

「え、ほんとだ、パイナップル!気がつかなかった・・」

クサコは驚いた表情でパイナップルを見つめた。

驚いたのは、そこにパイナップルがあることでも、それに気がつかなかったことでもないらしい。

「わたし、ここにパイナップルあるの知ってたよ。
 葉っぱの形が面白いから、
 チーフの手紙、ここに挿そうかと、ちょっと考えたの。
 でも、花のほうがいいなあと思って、あっちにしたけれど・・・
 パイナップルあるなあと思って・・・でも、ぜんぜんあるのに気がつかなかった・・」

見えていたのに、全くパイナップルを意識しなかった自分に驚いたらしい。

クサコは、食べ物に対しては目ざといから、

パイナップル、切って置いたら、すぐ発見しただろうなあ・・・



昨日も、今日も、空は曇り。

気温も23度ほどまでしか上がらず、走っていても気分が良かった。

クサコは、海を見ながらお握りを食べるのがとてもお気に入り。

クサコは仕事が休みで、天候も、外出に最適だし、

昨日の夕食は、海辺でのんびり海と空を眺めながら食べることにした。

ビールや食べ物をクーラーボックスに詰め込んで、

二人並んで、海岸まで自転車を走らせた。

海に着いて、浜へ降りていく途中、急に思い出したように、クサコが、

「お箸持ってきた」と、聞いた。

しまった。箸を忘れた。

クサコは、ちょっと考えて、わたしが取ってくるよ、と言って、自転車で家に戻って行った。

私もちょっとがっかりして、砂にレジャーシートを敷いて、

寝転んで海を見ながらクサコを待った。

西の山のほうを見てみると、だんだん雲が下がってきて山の姿を隠し始めた。

風も肌寒くなってきた。

雨になるのかなあ・・・と、思っているうちにクサコが帰ってきたので、

早速、ビールを開けて乾杯・・・すると間もなく、

降り出した。

仕方がない、開けたばかりのビールの缶を持って、そそくさと帰宅したのだった。

続きは家で。

「いい思い出、いい思い出・・・」

と、二人で言い合って、笑ったけれど、

やはり、ちょっと元気がなかった。

テーマ : ♪♪生活を楽しむ♪♪
ジャンル : 趣味・実用

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